小柴昌俊東京大学名誉教授のノーベル賞受賞で注目された研究機関カミオカンデ。
岐阜県の高山市神岡町にあることからカミオカと付く。
Kamioka Nucleon Decay Experiment(神岡核子崩壊実験)
詳しい事はよくわからない、ごめんなさい…。
でも、宇宙から降り注ぐ宇宙線!そして今も常に体をすり抜けている!って聞いてから、かなり興味津々!
1987年超新星から放出された素粒子ニュートリノの検出に成功した施設カミオカンデ。
そんな興味深い研究をわりと近い岐阜でしているなんて!そんなまあまあ近くにあるなら絶対行きたい!
調べてみると普段は一般公開していない事がわかりました。
年に数回、GSA(ジオスペースアドベンチャー)が主催するイベントに参加する事で内部見学ができるみたいです。
アララン
と思ったので申し込みをし、なんと10倍の倍率を勝ち取り行く事が出来ました!
申し込みの流れ~当日のレポートまで合わせてどうぞ!
もくじ
ところで【スーパーカミオカンデ】とは?
宇宙から飛来する「ニュートリノ」を観測する事ができる東京大学が運用する研究施設です。
観測の邪魔になるニュートリノ以外の宇宙線を避けるため、スーパーカミオカンデは地下深くに設置されています。
その施設はどこにあるの?
スーパーカミオカンデは岐阜県飛騨市神岡町にあります。
一般公開見学を行っていない為、大々的に看板が出ているわけではありませんでした。
アララン
普段一般公開されていない【スーパーカミオカンデ】を見学する方法は?
ニュートリノを観測するスーパーカミオカンデは、一般公開されていません。
が、年に数回GSA(ジオスペースアドベンチャー)が主催するイベントで見学する事ができます。
GSA(ジオスペースアドベンチャー)とは?
有志のボランティアが集まり、スーパーカミオカンデをはじめとする施設の探検イベントを主催しています。
ボランティアの多くが地元・飛騨市の方みたいです。
スーパーカミオカンデは地域活性化にも一役買っているみたいです。
申し込み方法
往復はがき又はWEBフォームで応募する事ができます。
参考
トップページGEO SPACE ADVENTURE 公式サイト
例年、通常春ごろ申し込み開始されますが、2019年5月に道の駅スカイドームで先行販売がありました。
第1便(7:00)~第8便(14:00)のどれかを選択します。
各便(コース)の定員は50人!
50人以上になると自動的に抽選になります。
参加費
大人・子ども共通で3,600円
ここにはシャトルバスの料金も含まれています。
年齢制限
小学生以上の人が対象で、小学生以下の見学はできません。
※低学年は保護者同伴
スーパーカミオカンデ見学ツアーの倍率
毎年抽選になるGSAですが、Facebookをフォローして日程と募集を常に確認していました。
全国から参加者が集まるので、朝一が狙い目かなと踏んで1合便に応募を掛け、見事当選!
小柴教授がノーベル賞を受賞した直後はかなりの倍率だったようです。
持ち物
- 懐中電灯
- 冬用上着
- スニーカー
筆記用具、メモなどあると気になる事を質問したいときに役立ちます。
アクセス方法
GSA(ジオスペースアドベンチャー)で見学をする場合は、近くの神岡町公民館に集合してシャトルバスでスーパーカミオカンデへ向かいます。
このイベントの為に全国から参加者が集まります。
年齢層はお年を召した老夫婦から小さい子供を連れた家族連れまで様々。
朝一番の回は受付開始が朝7時と早いので、遠方からの参加者は前の日から泊まっている方も。
車の場合
名古屋からも富山・金沢方面からも
国道41号を経由して1時間ほどです。
電車の場合
高山駅から濃飛バスです。
内容・行程
GSAは内容盛りだくさん!大人も子供もめちゃ楽しめます!
以下、そんな様子を少しだけ写真と共にお送りします。
まず、集合場所の神岡公民館で受付をします。
ここでカミオカンデの研究内容など、スライドなど使った「カムランドセミナー」を受けます。
宇宙線を研究している大学生による質疑応答などもあり熱い雰囲気。メモを取る参加者も。
これから向かうカミオカンデにいやがおうにも期待が膨らみます。
この公民館でGSAのオリジナルバッチが配られ、その色で乗車するバスが振り分けられます。ヘルメットも配られます。
バッチはもらえます。非売品!スタッフのお姉さんが「売らないでね」と言ってました(笑)
ここからバスに乗って神岡鉱山の入り口まで移動します。
地元ボランティアのスタッフさんがずっと引率して下さるんですが、とっても明るくユーモア交えてのガイド。バスの中では笑いも絶えません。
まさに町を挙げての一大イベント!お祭りですね!
これからの予定、注意事項などの説明や上皇さまも天皇陛下の時に見学にみえたとかの話もありました。
鉱山入り口近くなるとかなり狭い道を進みます。道幅ギリギリ、横を流れる川も迫ります。
バスで15分ほどで鉱山入り口に。
わりと小さめのトンネル。すごく奥深く続いています。奥が見えない!
鉱山の入り口からは冷たい風が!みなさんここで記念撮影します。スタッフの方が撮ってくださいます。インスタ用のパネルもあります!
夏ですがジャンパーを着ないと寒い!
ここでオリジナルグッズの販売をしていてサッコッシュ、懐中電灯なども販売していました。
ここからはトイレ無しですのでここで済ませます。
カミオカンデの施設ではトイレが無いとの事。(GSA参加者分のトイレが無いってことかな?)
小さめのバスに乗り換えて、鉱山の中へ進みます。
地下(山頂下)1000メートルになる場所です。
バスが天井と横幅ギリギリ、狭いトンネルをかなり進みます。(どこまで進むの!?ちょっと怖いー!)
かなりの距離をバスで進み、着いた先は暗黒の世界!
そこからは徒歩で真っ暗な中を懐中電灯で進みます。
一旦みんなの懐中電灯を消す「暗黒体験」もやります。ほんとにすぐ先も見えません!真っ暗とはこの事です!
暗闇で、神岡鉱山の歴史を学ぶスライド映像を見終わると
突然、暗闇から「カン!カン!」と鉱内に響く甲高い音。そこにはふんどし姿の男性2人!
なんと、当時の鉱山の様子を再現する寸劇が始まります!!!
参加者みんな真剣に見てると
「こんな格好してるんだからみんな笑ってほしいよ(笑)」と(笑)
歴史をふんどし姿の二人から学んだところで
突然、坑内に地響きの様なエンジン音が!
暗闇からショベルカーが突然現れ、参加者を驚かせる演出も!
その後、鉱山を掘削する重機の実演と試乗体験などありました。
そして!いよいよ「スーパーカミオカンデ」へと進んでいきます!
重い扉を開き、靴を脱ぎ施設内へと!
中では24時間365日研究がすすめられています。
日本人の研究者もいますが、外国の方ともすれ違います。
ここを訪れた著名人のサイン。
いかにすごい施設かがわかります。
検出器の内部は見学できません。
実験エリアの見学です。
ですが純水で満たされたタンクの上部に入る事が出来ます。足の下には検出器が張り巡らされた巨大水タンクです。
中は正に研究施設!観光施設でも博物館でもありません!
世界レベルの研究の合間を”特別”に入場させてもらって見学させてもらっているのです。
生々しいライブ感と緊張感に静かに興奮しました。
ここでも質問できる機会があります。
今まで回ってきて疑問に思っていたところや見学して気になった事など勇気を出して質問したかった。
行かれる方、抽選が当たった方はぜひ質問してみて。
子どもの時に訪れることが出来れば、宇宙線を研究している東大生やノーベル賞を出した施設を身近に感じ、ゆくゆくは研究者、ノーベル賞も夢ではないかも。
同日行われるイベント
集合場所の神岡公民館でもこの日しか買えないオリジナルグッズを売る出店や関連会社のイベント、スタンプラリー、抽選会など盛りだくさん。
同じ神岡町の道の駅スカイドーム神岡にもカミオカンデの関連施設、「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」があり、GSAに合わせてイベントが行われていました。
参考 トップページスカイドーム神岡神岡町に行ったら体験してほしいガッタンゴー!
旧神岡鉄道を利用した自転車でレールの上を走るアクティビティ
赤ちゃんからお年寄り、ペットまで!楽しめます!
廃線を走るので、途中、廃駅があったりして廃線マニアも楽しめるかも。
駅の閉鎖で使われなくなった家屋などもあったりして廃墟好きの私もワクワク。
折り返しの駅ではキュウリが冷えていて食べる事が出来ました。
有料ですが、写真も撮ってくれますので、ピースでもいいですが、あらかじめポーズを決めておくといいかもしれません。
いい記念になります。前からと後ろから振り返ったとこを2ポーズです。
帰ると写真が出来ていてほしい人だけ買う、テーマパークと同じようなシステムです。
寄り道スポット
高山観光はもちろんですが、飛騨大鍾乳洞も!
地元の名物
トンチャン。モツ焼きが神岡の名物とか、ぜひ食べておきたいところです。
とてもおいしかったです。
お土産に揚げ付け
飛騨地方の地元に根付いた
油揚げに味が付いた”揚げ付け” マツコの知らない世界でも紹介されたので知っている人もいるのではないでしょうか。
スーパーでも買えますが、川瀬豆腐店が有名です。揚げたてをその場でいただく事も出来るようです。
私は寄れませんでしたが、いつか行きたい。
スーパーカミオカンデよりも大きなハイパーカミオカンデの、計画も進んでいるようです。
1年に一度の見学のチャンス。
行く機会があったら是非参加してみてください。
勉強にもなるし、1日楽しめます。
カミオカラボのYouTubeもあるので予習しておくといいかも!
アララン