40代の子持ちが大検(高卒認定)を再受験してみた【準備編】

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あと数年で50代の私ですが、いまだ中卒。
中卒という劣等感は常にあり、この年になりましたが高卒認定にチャレンジする事にしました。

いままでの私について

中卒で今までにたいそう困った事は幸い無かったのですが(と思っている平和な頭)
実は、高校に通った事もなく中卒で働くのが正解という家庭の方針のもとに育ちました。
そして中学卒業後は、家業の手伝いをしていました。しかし会社としてまだ創立して間もなく仕事がそんなにあるわけではありません。
事務所もなく、たまにかかってくる電話に出るくらいしかやる事もありませんでした。
結果、家でゴロゴロして人生で1番太っていました。

親もそんな私を持て余したのでしょう。
知り合いにすすめられて、大検(今の高卒認定試験)を受けるための予備校を紹介されて私を入学させたのです。
みんなより半年ほど遅れて高校生っぽい生活を送れることになりました。

その後3年通いましたが、1科目を残し大検を取れず、もう1年その予備校に残るか・就職するかの選択を迫られましたが
「頑張る。通わせてほしい。」と、親に強く言えませんでした。(当時試験は年に1回、現在は年2回)
自分に自信が無かった。これ以上、迷惑をかけられないと思ってしまった。
今から思えば、若いうちのたったの1、2年。わがままでも大検を取り、大学を受験すればよかった。この選択ひとつで私のその後の人生は大きく変わっていたでしょう。
それに両親とも中卒で学歴を重んじていなかったのだと思います。

18歳の私は、就職を選び、その後中卒のまま約30年が経とうとしています。
中卒という劣等感は常にあり、この年になりましたが、チャレンジする事にしました。

高校卒業程度認定試験とは

高校を卒業した人と同等以上の学力があるかどうかを文部科学省が認定する試験です。

高卒認定試験に合格すると、大学・短大・専門学校の受験資格が得られます。
※文部科学省のパンフレットより

私の時には大学入学資格検定という名称でしたが、2004年度(平成16年度)に廃止され翌年より高卒認定試験に移行しています。

この試験は合格科目を蓄積でき、何年も経っていても過去に合格した科目や高校で単位を取っていれば消滅することなく累積することが出来たり、免除できる優しい制度の試験です。
英検・数検・歴検なども科目の免除になります。

受験までの流れ

受験案内を手に入れる

まずは願書と諸々の書類が付いている、受験案内を手に入れます。
テレメールの資料請求と直接取りに行く方法があります。

予備校や塾に通っていれば、学校が用意してくれるでしょうが、個人で受ける場合には自分で取り寄せる必要があります。
初めはテレメールで取り寄せましたが、215円+振込手数料がかかりました。

MEMO
【テレメール】215円+振込手数料
【直接取りに行く】手数料なし

テレメールで取り寄せた時は結局受験しなかったのですが、調べると案外近くで取りに行けば手に入る事がわかりました。
両方、入手方法は文部科学省のホームページに載っていますし、電話をすれば丁寧に教えてくれます。

私の地域では、地域防災総合事務所に置いてありました。
誰かに声をかける必要もなくフリーペーパーのように事務所に置いてあるので、普通に持って帰ってくる事が出来ました。

受験案内配布場所

参考 高等学校卒業程度認定試験 受験案内配布場所文部科学省

単位修得証明書・科目合格通知書を取り寄せる

高校や高等専門学校を中退した方は高校から単位修得証明書を取り寄せます。
過去に大検や高認を受けていたら科目合格通知書が必要です。
受験するのにも添付する必要があります。

「合格していたのが現在の何にあたるのか?」
「高校で修得した単位はいくつあるのか。」
古くに受験した事のある方は、特に科目の名称も変わっていますので、
まずは過去に合格していた科目が何だったのか知る必要があります。

私が試験を受けたのはもう何十年も前の事。
大検から名称も変わっているし、受験したのは何年だったのかも忘れていました。
しかし、文部科学省に電話をしてその旨を話すと、

文部科学省

科目合格通知書を取り寄せる方法に、だいたいの受験年度を書いてくれればそこから探しますよ。

なんと!探してくれるとか!何年前までさかのぼれるのでしょうか!?
なんともありがたい気持ちに。

教えてもらった通り科目合格通知書再交付願を郵送。
そして見事に科目合格通知が送られてきました。見覚えがあります。なんだかとても懐かしい。文部科学省はとても親切です。

科目合格通知書

自分の受験科目を決める

合格するには、現在8科目取得が必要です。

私の場合、受験科目は3教科に

昔は11科目で合格で、私は1科目(日本史)を落とし不合格でした。
そしてせっかく取った古典・保健・家庭一般・簿記会計などは、現在の科目にはないため免除科目にはなりませんでした。

私が合格しなければならないのは、必須になっている世界史AかBを。
日本史(A・B)か地理(A・B)のうち1科目を。そして英語です。

私は、苦手意識のある日本史より地理を選択し
世界史・地理・英語の3教科を受験する事になりました。

アララン

AかBかは申し込み時に選択する必要が無かった為、受験当日に決めようと思ってました。

受験地を決める

願書には、受験する受験地を決めて出願する必要があります。
受験地は県ごとに決まっていますが、住んでいる県でなくてもどの県の受験会場でも受ける事が出来ます。
私は、車でいける事・駐車場がある事・比較的受験者が少ない(感染予防)と予測し、三重県の津での受験を決めました。

願書を送る

取り寄せた受験案内についている願書を記入し下記の書類を願書と同封します。

  • 科目合格通知
  • 証明写真2枚
  • 住民票か戸籍抄本
  • 以前受験した時と本籍が変わっていたら戸籍抄本

また、受験料を収入印紙で貼る必要があります。

  • 7科目以上→8500円
  • 4科目以上6科目以下→6500円
  • 3科目以下4500円

私は3科目受験なので4500円分の収入印紙を貼りました。

そして願書は簡易書留で送る必要があります。
A4を折らずに送れる封筒に入れて50グラムまでなら120円+簡易書留320円の合計440円で発送できました。

受験勉強の方法

文部科学省では問題集など出していません。
出題範囲は「平成25年度以降の高校の教科書」と、書かれているだけです。
問題集などもありますが、問題集などは意外と高く、高認のものは地元の本屋などには置いてなくて中身を確かめることもできませんでした。
自分に合っているものをネットなどで探して買うのも賭けに近く、買うのをやめる事に。

私は、お金もかからない文科省のホームページに載っている過去問を解くことに決めました。
世界史と地理は問題をまずは一通り解き、答え合わせをして分からない所・間違えた所などはネットで調べる「調べ学習」にしました。これならお金もかかりません。

参考 高等学校卒業程度認定試験問題 過去実施問題文部科学省

テレビ番組の世界ふしぎ発見や美の巨人たち、地球ドラマチックなどで見たりしたことが試験内容になっていてなかなか楽しい。ドキュメンタリーが好きで良かった!
英語はとにかく苦手意識があります。過去問に出てきて意味が解らなかった単語を携帯で調べ、単語を書く事くらいしかやれませんでした。

ホテルを予約

受験は2日間あります。
私の受験も1日目に英語、2日目に地理と世界史があり、家に帰れる距離でしたが受験に集中するために家に帰らずホテルに泊まる事にしました。
単純に、試験会場から近くて安くて朝食バイキングがあり(ホテルの朝食が大好き)駐車場があるという条件で決めました。
ありがたい事にGoToトラベルが使えました。ホテルの宿泊料の半額分補助の対象に!(10月現在還付はまだ笑)

ホテルも予約し、受験地の近くのご飯を食べる場所も調べ、ドキドキもしますが、ワクワクもしてきました。
受験勉強は仕事をしながらだとなかなか時間を取る事が難しいですが、まずは気楽に受けてみようと思いました。
第一歩を踏み出す事が大事だと考えました。
50歳近くになった40代の私でも試験会場で浮かないのかは少し心配しましたが、文科省のパンフレットの挿絵やエピソードが後押ししてくれました。

最後に、これから受験を考えている方へ

今年の受験願書の受付は終わりましたが、来年も8月と11月ごろ試験が行われるはずです。
来年試験を受けようと思っている方は、2020年令和2年度第2回が行われる11月7日(土)・8日(日)に試験会場に偵察に行ってみてもいいかもしれません。

アララン

色々な年代のいろんな方が試験を受けています。
試験会場の雰囲気になれる事で本番での不安を軽減して試験に集中する事が出来ると思います!

【当日編】は ↓ こちら